夏の準備

毎年この時期になると巻くフライ。真っ黒なのと胸が赤い2種、そう、夏の定番フライ「蟻」。P5260017_2.JPG
実物のアリはもう少し小柄だが、ある程度の浮力と視認性を得るために、実物よりも少し大き目になってしまう。しかし、絶対的なエサ不足になる真夏の渓流で腹を空かした鱒たちには、これぐらいのボリュームのほうが美味しそうに見えるかもしれない。腹部は、黒色スレッドをバーニッシュでコーティングしてボリューム感と艶を出している。この部分が水中に沈んだ状態で流れ、溺死寸前のアリを演じる。P5260019_2.JPG
バーニッシュでコーティングするこの手法、中(下地)の色を透かして見せるには好都合。他のパターンにも応用してみた。ハードボディー・メイフライ・キールタイプ。ボディーはオリーブ色のスレッドの上に透明感のあるモノスレッドを巻き、バーニッシュでコーティング。胸部には浮力をかせぐためダビング材を巻き、ニードルで適当にピックアウトして足とした。ウイングは、腹から着水させるためにCDCウイングでパラシュート効果を持たせた。P5260021_2.JPG
ハッチ中に離水できず胸部とテールの表面張力だけで浮いているカゲロウを模した1本で、腹部に透けて見えるオリーブ色のスレッドが、カゲロウの内臓に見えることを期待している(そこまでのディテールが鱒に見えるかどうかは不明…自己満足の領域か)。浮力が少ないので使用できる場面は限られるが、鏡面のようなプールでライズするスレた鱒に使ってみたい。

銘木餌木

ランディングネットのグリップに使ったウェンジの切れ端でエギを作った。P5210002_2.JPG
ウェンジという銘木、見た目は渋くて気に入っているが、かなりの硬さで加工は困難を極める。ランディングネットのグリップを作るときも、ホームセンターの糸鋸の刃を2本も折ってしまったほど。今回、この強敵にあえて手彫りで挑戦したのだが、あまりの硬さに手が悲鳴をあげ途中で何度も挫折しそうになりながらも、なんとか彫り終えることができた。
当初はオモリや針を付けずに、キーホルダーかイカ〆ピックの柄にでもしようと思っていたが、綺麗な縞模様と深い色がイカをも魅了するはずと勝手に思い、実際に使用できるエギとして完成させることにした。そしてこれが完成品。天然の縞模様とニスによる光沢で絶妙な風合いが出た。使ってキズが付くのが嫌だし、ロストするともったいないから飾りにしようかな。P5210003_2.JPG
ネットと記念撮影。1つの木片から2つの異なるフィールドで使われる釣道具が生まれた。P5210005_2.JPG

カテゴリー: DIY

フライパッチ

フライマンなら誰でも持っているだろうフライパッチ。用途は、使用して濡れたフライを留めておくだけという極めて単純なものだが、巷では様々なタイプのものが売られている。自分も今まで、天然ウールのものや、マグネットで留める金属のものや、フォーム材を使用したものなど、色々なものを使用してみが、何故かどれも使い勝手がしっくりこなかった。P5200042_2.JPG
そこで、自分の理想とするフライパッチを作ってみた。ポイントは、1日の釣行に必要十分なコンパクトさ、シャツに着けても気にならない軽さ、取り付けの簡単さと多様さ、そして作る簡単さと安さ。
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もう一つこんなのも作ってみた。P5190033_2.JPG
1日の釣行で使用するフライをせいぜい10本程度なのでかなりコンパクト。素材はフォーム材を使用して軽さと使いやすさ(刺し抜きのしやすさ)を両立。取り付け用に100均で購入した留金(クリップ?)を使用。クリップでシャツなどに留めることもできるし、リングでラニヤードなどにぶら下げることもできる。構造はいたって簡単で、クリップを台座の皮に接着し、その皮に両面テープでフォーム材を取り付けるだけ。フォーム材は100均などで購入し、適当な大きさに切って溝部を切るだけなので、何度でも取替え可能。
このフライパッチ、自分で言うのもなんだけど、けっこう使えるかも。P5190030_2.JPG
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家庭菜園

この春からベランダで家庭菜園を始めた。
まず植えたのが、息子が大好きなプチトマト。種類の違う2つの苗を購入しプランターに植えた。買ったときは20cmにも満たなかった苗がぐんぐん成長し、今月の初め頃には30cmを超えていた。もう一つのプランターには、二十日大根(ラディッシュ)を種から植えた。息子と一緒にプランターの土に浅い溝を掘り、種をパラパラと蒔き、ジョウロでたっぷり水をやった。水やりを続けて数日後に芽が出ると息子は大喜びだった!P5050016_2.JPG
そして今、ミニトマトはすでに1m近くになっている。実も沢山できていて、日々5mm程ずつ大きくなっている。秋ぐらいまで実が成り続けるらしいので、今年の夏は沢山のトマトが捕れそうだ。P5190020_2.JPG
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二十日大根も葉がだいぶしっかりしてきた。一年中作ることができて、季節によるが、1ヶ月前後で収穫できるとのこと。美味しかったら繰り返し植えてみよう。そしてつい先日、二十日大根の脇に嫁さんがネギの根元を植えた。ゆっくりだが、切り口から新たなネギが育っている。同じやり方でニラなんかもできそう。P5190021_2.JPG
今後はプランターを増やしてピーマンも植えてみようかな。植物を育てるのって結構楽しい!しかも、息子の学習にもなるし、家計の助けにもなるし、危ない農薬も一切無いし、いいことばかり!!家庭菜園バンザイ!!!

アリの飼育

息子の学習のため、アリの飼育を始めて2週間余りが経った。P4290046_2.JPG
7~8匹のクロオオアリを捕獲したが、1匹は蓋閉め時の事故により死亡したため、現在6~7匹が生活している。最初に正確な数を数えなかったうえ、全部同じ容姿で見分けがつかず、もはや正確な数はわからない。
アリを飼うのは初めてだが、改めて観察すると、その行動には不思議がいっぱいだ。一番驚いたのは、数匹で構成する集団の中にも役割があるように見えること。大抵の場合、まず1匹が水槽内を上から下から何度も周回し(見張り役)、その後3~4匹で巣作り活動を行い(実働隊)、残りは全く姿を見せない(待機)。先日事故で死んだ1匹は見張り役だったが、その後すぐに別のアリが見張り役に任命されたようだ。役割が交代制なのかは、容姿が同じなので判断できない。もう一つ驚いたのは、結構長い時間巣の中でじっとしていること。「アリ=働き者」のイメージだが、案外休憩時間が長い。P4290002_2.JPG
エサは、捕獲後すぐに砂糖を与えると、おそらく人生初の砂糖だったのか長い時間砂糖にへばりついて食べていた。P4290044_2.JPG
しかしその後は何をやっても殆ど食べていないようだ。まあ、弱った様子もなく元気に活動しているから、今後も今の通りとりあえず何か与えておくことにしよう。
今までのエサと結果は:
砂糖:初回は大人気だが、2回目は食べる姿は確認できず。
パン:食べる姿は確認できず。
蜂蜜:食べる姿は確認できず。
昆虫ゼリー:食べる姿は確認できず。(最初から紛れ込んでいた別種の小さいアリが食べていたがゼリーの水分で溺死した)
鶏肉:何度かついばむ姿を目撃。
豚肉:食べる姿は確認できず。
チョコレート:食べる姿は確認できず。
魚肉ソーセージ:食べる姿は確認できず。
全部働きアリなので増えること無くいつかは全滅してしまうだろうが、できる限り長生きしてその生態を見せてほしい。先日、我が家のアリ達の地元である嫁の実家の庭で、彼らの実家らしい巣を発見した。今度数匹捕獲して増員しようかと検討中。(女王アリを捕獲すれば巨大コロニーを築けるが、それは嫁からNGが出た。)

エギ ~第2作目~

アジカラー3号の初作品に続き、キュウセンカラー3.5号が完成した。
初作品はホームセンターの廃材ボックスにあった切れ端で作ったが、今回はヒノキを使用。削りやすく作業中の香りもよかった。P4230014_2.JPG
そして、初作品では強度に不安のあったカンナ針は、市販のカンナ針を採用して強度を上げた。P5160017_2.JPG
今回新たに挑戦したのが難しいボディーカラー。瀬戸内の代表的雑魚であるキュウセン(別名ベラ:広島ではギザミと呼ぶ)、しかも市販品ではあまり見ない♀カラーにしてみた。キュウセンに見えないかな・・・まあ、アオリがこれをキュウセンだと思ってくれることを願おう(笑)P5160012_2.JPG
アジやイワシの数が多いのは当たり前だが、瀬戸内で投げ釣りや船釣りをすると、キュウセンの多さが目立つ。キュウセンは砂地で藻の多いポイント(=アオリのポイント)に居つくためアオリが餌にしない訳は無い(と思う)。またこの魚、15cmくらいまでは全てが♀カラー。その頃♂に性転換する個体が現れ成長して緑系のカラーになる。なので、岸近くに多い小さいサイズは殆どが♀カラー。市販エギであまり見ない薄茶系の淡い色は、派手な色のエギにスレた大型アオリにも効果抜群(かも)!!初作品と記念撮影!P5160018_2.JPG

丸竹ランディングネット

俺の地元は広島県竹原市。竹原は瀬戸内沿岸の小さな町で、その名の通り山には竹林が多い。そして実家も竹林の一角を持っていて、子供の頃から毎年のように筍堀りをしていることもあり、竹には少なからず親しみを感じている。釣具のDIYを趣味とする以上、生まれ故郷に縁の深い「竹」を使わない手はないと、竹を材料として何かを作ろうと思い立った。
先日実家に帰ったとき、自分がランディングネットを自作していて今度竹でも作ってみたいと親父に話したところ、これはどうかと丁度良い太さと長さの丸竹を見せてくれた(親父も竹を使って色々DIYしている)。市場では割った竹を加工して作るランディングネットはよく見るが、丸竹を使ったネットは今までみたことが無かった。丸竹を使って、他に無いオリジナリティ溢れるネットを作るのも面白いと思い、その丸竹を自宅へ持ち帰った。
グリップ材を別に用意して丸竹はフレームとしてだけ使うか、両端を平行に接着してグリップにするか等いろいろ考えたが、結局、片方の先端をそのままグリップとして使用し、もう片方の先端をグリップ上部に接続することに決めた。P5130007_2.JPG
先ず、片方の先端をエポキシ系の接着材で接着しビニール紐で一晩固定。そして接続部を麻紐で結んでさらに固定した。この麻紐、エギの作成に使えるかもと思い買っていたものだが、フレームの接続部を固定するのに十分な強度があり、おまけ色合いが竹とピッタリだった。こうしてフレームは完成!P5130003_2.JPG
次に肝心のネット(網自体)だが、これが難問だった。竹の幹は空洞のため、普通のネットのように穴を開けるとそこから水が入って腐るおそれがある。穴を開けずにネットを取り付けるにはどうすればよいか悩んだ。一番簡単な方法は、100均で調達できるリリースネット風の素材をフレーム全体に被せるやり方だが、それではフレームの殆どをネットで隠してしまい素材の美しさを邪魔してしまう。どうにか竹の素材感を活かしてネットを取り付けられないかと考え思いついたのが、リング状のものを使用してネットを取り付ける方法だった。当初は金属製のリング(キーホルダー等に使うリング)に焼きを入れてアンティーク感を出そうかとも思ったが、実際の使用シーンを想像して断念。背中で金属リングがジャラジャラとウザそうだし、リングにティペットが挟まる可能性も高い。そこで、フレームの接続部固定に使った麻紐でリングを作ることにした。麻紐なら金属みたいにジャラジャラうるさくなく、ティペットが絡む可能性も少ない。おまけに軽量だし、接続部と同じ素材のため見た目も悪くない。P5130005_2.JPG
ネット自体は、昔買ったものの殆ど使っていなかったランディングネットからマーブルカラーのクレモナ糸のネットを取外して使うことに。色合いが竹にピッタリでいい感じ。P5130008_2.JPG
こうして、実家でとれた竹を素材にした丸竹ランディングネットが出来上がった!竹による和風でナチュラルな雰囲気のこのネットには、外来種ではなく純粋な日本の鱒が似合うに違いない。これから多くのアマゴ、ヤマメ、イワナ達と一緒に写真に残そう。一匹目がゴギだったら最高かな。P6090028_2.JPG